お肉のトリビア:黒毛和牛の味を左右する「脂肪の融点」とは?
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- 2025/11/07
皆様が焼肉店で和牛を召し上がるとき、口に入れた瞬間にとろけるようなあの感覚に感動したことはありませんか? 実はあの極上の口溶けの秘密は、お肉の「脂肪の融点」に隠されています。
融点とは、固体が液体に変化する温度のことです。そして、和牛、特に私たちが扱うA5ランクの黒毛和牛の雌牛の脂肪は、他の牛肉に比べてこの融点が非常に低いという特徴を持っています。一般的に、和牛の脂肪は人間の体温よりも低い温度で溶け始めると言われています。つまり、口に入れた瞬間からじんわりと溶け出し、バターのように舌の上で広がるあの現象こそが、融点の低さのなせる技なのです。
脂肪の融点が低いということは、脂そのものが持つ風味や甘みを舌でダイレクトに感じやすくなるということです。また、融点が低い脂肪はサラッとしていてしつこさを感じにくく、胃もたれしにくい上質な脂であるとも言えます。手石(ひといし)がこだわり抜く和牛赤身専門のスタイルは、この「口溶けの良さ」と「上質な甘み」を最大限に引き出すためにあります。
焼肉を召し上がる際、ただ「美味しい」と感じるだけでなく、この「融点のトリビア」を思い出していただけると、和牛の繊細な美味しさをより深くご堪能いただけるかと思います。私たちは、この奇跡的な口溶けを皆様にお届けするため、これからも肉と真摯に向き合い続けます。ぜひ、手石でその違いを舌で確かめてみてください。
